運動量が増えると使うエネルギーが増えるので、その分を食事と間食で補うようにしましょう。
子どもは生きるため、生活するためのエネルギー以外にも発育・発達のためのエネルギーを使うので、体の大きさ、胃袋の大きさに比べ、たくさんのエネルギーが必要です。
運動すると、それによって消費されるエネルギーの分が増えます。
今までと同じ食事量だとお腹が空いてしまうようなら、胃腸に負担がかからないか確認しながら3食の主食、主菜、副菜をそれぞれ少しずつ増やしてあげましょう。
間食も炭水化物のものを用意してあげたり、量を増やしたりするのもいいですね。炭水化物は効率よくエネルギーを補給でき、消化吸収にかかる時間が脂質よりも短い栄養素です。おにぎりやサンドイッチなどがおすすめです。
運動に必要な栄養は毎日の食事から摂りましょう。プロテインなどは与えなくても大丈夫です。
サッカーにより筋肉などが増えていくことで、運動していなかったときよりもたんぱく質、鉄などの栄養素がさらに必要になります。
食事を抜いたり、朝食が主食だけになったりしないようにしましょう。毎食できるだけ主食、主菜、副菜をそろえて食べること、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品、いも類、野菜類、海藻類、きのこ類、果物など、いろいろな素材を組み合わせて食べることを心がけましょう。
たんぱく質が必要だからといって、おとなのアスリートのように子どもに「プロテイン」などを与える必要はありません。たんぱく質は毎食バランスを整えて食べれば、食事から充分に摂ることができます。たんぱく質の摂取が過剰になると、肝臓や腎臓に負担をかけてしまうので摂りすぎはおすすめしません。たんぱく質以外の栄養素も、子どものうちは食事から摂るようにしましょう。
もしもサッカーをして疲れてしまい、食事がうまく食べられずに食事量が減ってしまうようなら、無理のない運動量から始められるように、保護者の方が加減してあげてください。
こまめに水分補給をしましょう。
サッカーをする日は特に、水分補給に気を配ってあげましょう。お子さんにも、水分補給が必要なことを話してあげてください。
運動前、運動の途中に、コップ1杯程度を飲ませ、必要に応じて量を増やしましょう。水分は、水道水や麦茶などでかまいませんが、夏の暑いときなど状況によって、スポーツドリンクを利用しましょう。
※記事の情報は2021年3月現在のものです。