3歳~5歳

濃い味が好きで、ふりかけやマヨネーズ、ケチャップをかけたがります。

3歳の女の子です。濃い味が好きで、ふりかけやマヨネーズ、ケチャップをかけたがります。控えたほうがいいのは分かるのですが、ごねるのでついあげてしまいます。一度濃い味を好きになってしまった後で、薄味に慣れさせる方法などありますか?

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

家族全員で薄味にしましょう。1~2週間続けると慣れてきます。

まずはおとなもそろえることが大切です。子どもがふりかけやマヨネーズ、ケチャップをかけすぎているのを改善したいのであれば、家族全員でかけないのを原則にして、食卓には出さないようにします。1~2週間続けると慣れてきます。
マヨネーズ、ケチャップなどが必要なお料理でしたら、最初から適量を盛りつけてあげて、少しずつつけて食べるように手伝ってあげましょう。
ふりかけはどうしてもと言われたら、「我が家のふりかけはこれ」と決め、すりごま、焼きのり、青のり、桜エビ、かつおぶしなどをかけてあげましょう。

ごねても、保護者の方が必要ないと判断したら「何もかけない味もおいしい味がするから食べてみて」と伝えましょう。

ふりかけやマヨネーズ、ケチャップを与えないせいで食事を食べない場合は、食事を切り上げ、おなかが空いても次の間食(補食)や食事の時間までは、待ってもらってよいでしょう。

薄味でもおいしく食べられるように、だし、酸味や香りを利用しましょう。

●だしをきかせる
かつおぶしや煮干し、昆布などでだしをとって料理に使うと、うま味や風味が加わり、素材の味がよりおいしく感じられます。だしパックや食塩の少ない顆粒だしでもかまいせん。だしをきかせて、料理につかう調味料を減らしましょう。

●野菜の甘み・うまみを活用
洋風料理の場合は、玉ねぎなどの野菜をよく炒めたり、トマトなどのうま味のあるものを使うと自然な甘味や風味がでます。

●酸味をうまく取り入れる
適量の酸味も塩味を控えることができます。酢(はじめは甘酢やりんご酢などから)、かんきつ類の果汁をかけたり、ドレッシングを手作りしたりするのもおすすめです。

●香ばしさも生かして
カレー粉などの香辛料、ごま油やかつおぶしの香りなどを利用したり、焼き物はこんがりと焼き、揚げ物はからっと揚げることで香ばしい風味をつけることも、薄味につながります。

※記事の情報は2021年3月現在のものです。