12~18カ月頃

雑穀や玄米をあげても大丈夫でしょうか?

1歳2カ月の女の子です。わが家は雑穀や玄米を食べることが多いのですが、あげても大丈夫でしょうか? 出産前から、雑穀や玄米をよく食べていました。子どもの分を別に炊くのは面倒なので、いっしょにしたいのですが、あげても大丈夫ですか?

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

雑穀や玄米は、1歳半ごろから様子を見て。

雑穀や玄米には白米よりも、ビタミン・ミネラル・食物繊維が多く含まれています。また、白米よりも固いものが多く、よく噛むことにつながり、大人にとっては健康によい食品の一つです。でも赤ちゃんは、咀嚼力も消化吸収能力もまだまだ発達途中。うまく噛みつぶせずに口から出してしまったり、丸飲みをしたり、消化できずに下痢になったり、からだの負担になることが心配されます。1歳半頃まで、食べさせるのは待つのがおすすめです。

雑穀や玄米を食べさせたい場合は、1歳半を過ぎてから、徐々に様子を見ながら食べさせてみましょう。はじめは玄米などよりも消化しやすい胚芽米から始めてみても。雑穀や玄米は充分に吸水させ、やわらかく炊いて、初めはすりこぎなどですりつぶしたものを、白米に少しずつ加えてあげましょう。白米よりも消化しづらいため、便がゆるくなったり、便秘を起こしたりしていないか注意して。
便に大きな変化がなく、アレルギー症状が出なければ、少しずつ量やかたさを調整して増やしていって大丈夫です。よくかむように声をかけてあげ、かむとおいしい味がすることを体験させましょう。

おとなといっしょの量やかたさにするのは、3歳過ぎがめやす。

かむ力や消化する力は子どもにより違います。体調に問題が出ないようなら、めやすとして奥歯が生えそろい「良くかんで食べる」という意味が理解できる3歳過ぎから、おとなといっしょのかたさで、おとなと同じ割合で混ぜて炊いた雑穀入りごはんや玄米ごはんを取り入れる日を増やしていくとよいでしょう。

※記事の情報は2022年7月現在のものです。