おとなの食事といっしょに作れる「取り分け離乳食」
管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)
「離乳食づくり」は、がんばりすぎないでも大丈夫。おとなの食事作りといっしょに作れる「取り分け」についてご紹介します。
「取り分け離乳食」なら、毎日の食事のしたくがとても楽に。
離乳が進み、1日2回、3回食になってくると離乳食作りもたいへん。「朝、食べさせたかと思ったら、もうお昼のしたく……」「赤ちゃんの分だけ作るのが面倒」と、1日中離乳食のことで頭がいっぱいになりかねません。そこでおすすめしたいのが「取り分け離乳食」です。
「取り分け離乳食」とは、おとなのメニューと同じ食材を使ったり、調理途中のものを取り分けて作る離乳食のこと。おとなの食事と離乳食をほぼ同時に作ることができるので、毎日の食事作りがとても楽になります。初めての赤ちゃんの離乳食作りに悩む人にこそ、おすすめの方法です。
取り分け離乳食4つのポイント
1食材選びが大切
2取り分けやすいメニューに
3「薄味」になるよう取り分ける
4かたさや大きさを工夫
おとなと同じものが食べられるから、赤ちゃんの「食への興味」も広がります。
おとなの食事と離乳食を同時に作れると、家族みんなで食卓を囲めます。その席で「おいしいね」「上手だね」と、ママやパパがたくさん声をかけてあげれば、赤ちゃんも食欲が出て、食事の時間が楽しみになります。
また、赤ちゃんは「パパやママと同じものを食べる」こと自体がうれしいもの。食べられる食材が増えたり、「食べること」への興味もグンと広がっていくと思いますよ。