汚されて投げられて…そもそも「手づかみ食べ」って必要?

離乳食の手づかみ食べで困るお母さん

せっかく作った離乳食をぐちゃぐちゃにされたり、ポイっと投げられたり…手づかみ食べが始まると、気持ちが億劫になることもあるかもしれません。
「手づかみ食べ」は赤ちゃんの食べたい!という意思表示。目で見たものを手でつかみ、かたさや感触、温度などを感じ、食材ごとの自分のひと口の量、噛む力の加減などを身につけていきます。前歯でかじりとることで赤ちゃんの咀嚼を促す役割もあります。

手づかみしてほしくない汁ものなどに手を突っ込んだり、親としては心が折れそうになるかもしれませんが、いずれおさまる成長の段階として、今だけ、見守ってあげてください。

もちろん個人差があるので、手づかみ食べをしたがらない赤ちゃんもいます。「発達のために」と無理やり手づかみさせようとしてもうまくいきません。親が手で食べてお手本を見せたり、つかみやすいメニューを出すなど、無理強いはせずに誘ってみてください。

ステップ1:手づかみは「切るだけ」メニューからスタート!

離乳食の手づかみ食べ 切るだけ、ゆでるだけのメニュー

何といっても手づかみにぴったりなのは、ゆでた野菜や果物、パンなどを「小さく切るだけ」のメニュー。調理も最小限で済み、気軽に用意できるところが嬉しいポイントです。

  • 指でつまむのなら「1cm角のサイコロ型」がおすすめ。
  • 握るのなら「5mm~1cm角くらいの太さ、長さ4~6cmくらいのスティック状」(※印鑑くらい)や、8mmくらいの薄さの輪切り、半月切りがおすすめ。
  • かたさはフォークですぐつぶせるくらいがめやす。
  • 人参や大根、さつまいもやじゃがいも、果物ならいちごなどがおすすめ。パンなら軽くトーストしたほうが、食べやすくなります。

ステップ2:慣れてきたら、「かんたんレシピ」にトライ

食べ物を握ることに慣れてきたら、「食材を混ぜて焼く」「パンに塗って焼く」などのかんたんなレシピへ。毎日続く離乳食なので、あまり気負わず、ママやパパに負担の少ないシンプルなメニューで進めてOKです。

いつかは終わる「手づかみ食べ」。でも、終わる時期はみんな違います

「今だけ」なのはわかっているけど、一体いつ終わるの?と手づかみ食べが嫌になってしまうママやパパも多いと思います。「このくらいから手づかみは卒業」とはっきりわかっていれば気持ちが楽になりますが、スプーン、フォークに興味を持ち始める時期には個人差がありますし、いつまでに手づかみは卒業しないとだめ、ということもありません。

同じ年頃の赤ちゃんが上手に食べていると焦るかもしれませんが、手づかみの卒業時期は千差万別です。気楽に、気長に進めていける方法を見つけていきましょう。

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