離乳食のすすめ方 9~11カ月頃(後期・カミカミ期)
いよいよ3回食にステップアップ。家族みんなで食べる機会を作り、いっしょに「おいしいね!」と味わえば、赤ちゃんの食欲も増します。
また、自分で食べたい欲求が強くなってくる頃。おおらかな気持ちですすめるためにも、汚れても片付けやすい環境作りを心がけましょう。
目次
スタート時期は?
すすめ方は?
朝・昼・夕の1日3回食にしていきます。
3回目は午後6時頃までをめやすに、あまり夜遅くならないようにしましょう。1食で主食・主菜・副菜のバランスも整えていきます。
食材の種類や品数を増やします。
家族の食事から味付けする前のものや、薄味のものを取り分けるなどして、食材の種類や新しい調理方法を増やしていきます。赤身の魚や青魚、赤身肉、海藻や新しい野菜を試していきましょう。粉ミルクを調理に活用しても幅が広がります。
「手づかみ食べ」が徐々に始まります。
手づかみを始めたら、スティック野菜など持ちやすいものを用意してあげましょう。コップからも飲めるようになるので、少しずつおとなが助けながら練習します。
慣れてきたら、家族でいっしょに食べる機会を。
3回食に慣れてきたら、休日は時間を合わせて、家族そろって楽しく食事をする機会を作りましょう。
※離乳食には個人差があります。初めての食材は、1日1回1さじずつ、様子を見ながらあげましょう。
かたさのめやすは?
少し力を入れたらつぶれる、バナナくらいのかたさに。手づかみもしやすいかたさです。
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どんな食材ならOK?
7、8カ月頃まで食べていた食材に加え、次のような食材も試せます。引き続き、母乳で育てている場合は、不足しがちな鉄やビタミンDの供給源となる魚、肉、卵等を意識して与えましょう。
炭水化物
ホットケーキ、ロールパン、春雨など。
ビタミン、ミネラル類
やわらかくすれば、ほとんどの野菜、果物がOK。わかめなど海藻も。
たんぱく質
いわしやあじなどの青魚、豚・牛の赤身肉やレバー(脂身は避けます)、大豆など。
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1食の量はどのくらい?
食べさせ方は?
スプーンであげたり、自分で食べたがるなら手づかみ食べも。やわらかめのものを前歯でかじりとる練習を。
食べさせるときは丸みのあるスプーンを下唇にのせて、口が閉じるのを待ちます。食べ物に手が届きやすい位置へ、テーブルといすを調整します。
1日のスケジュール例
6:00 | 授乳1 |
10:00 | 授乳2 + 離乳食1 |
14:00 | 授乳3 + 離乳食2 |
18:00 | 授乳4 + 離乳食3 |
22:00 | 授乳5 |
9~11カ月頃の献立例
離乳食とミルクのバランス
ミルク | 30~40% |
離乳食 | 60~70% |
食事から栄養をとる割合が増えてきますが、母乳やミルクもまだまだ必要です。離乳食とは別に母乳は授乳のリズムに沿って、ミルクは2回程度飲ませましょう。離乳食のあとは母乳もミルクも与えてOKです。