12~18カ月頃

初めての絵本はどんなものがおすすめですか。

12カ月の女の子です。そろそろ絵本を読み聞かせてあげたいと思うのですが、いろいろあって迷います。初めての絵本にはどんな絵本がおすすめですか?

お話: 絵本・児童文学作家 正岡 慧子(まさおか けいこ)

子どもの行動や好奇心に結びつくような内容のものを。

一日三食の習慣も身について、体重もぐんと増えてくる頃ですね。目と口と手の協調運動も上手になってきます。両親だけではなく、 他の人や動物たちにも興味が広がっていきますので、お話絵本も徐々に楽しんでくれるでしょう。シンプルなお話を選んでゆっくりと読んであげてください。
また、身のまわりのいろいろなことに関心を持ち始めますので、行動の変化に応じて絵本の世界を広げていってください。お母さんやお父さんにほめてもらうと、やる気がぐんと出てきます。親子で会話をしながら読める絵本なども、ぜひ加えてほしいと思います。

おすすめの絵本……「おててがでたよ」(福音館書店)、「コロちゃんはどこ?」(評論社)、「ぞうくんのさんぽ」(福音館書店)、「なにをたべてきたの?」(佼成出版社)、「ちいさなうさこちゃん」(福音館書店)など。

言葉や色などについても、サポートをすればどんどん上達をするときです。

1歳児は、好奇心の幅が広がり、何でも自分でやりたいと思う気持ちが高まってきます。言葉の発達もめざましくなってくるとき。クレヨンを使えるようになる子もいますので、物の名前を覚えたり、できるだけ色や形がはっきり描かれている絵本を選んであげましょう。
また、自分の好きな絵本を徐々に選べるようになる子もいますので、その傾向をよく観察しながら絵本を増やしていってください。

おすすめの絵本……「ぼくのクレヨン」(講談社)、「なにをかこうかな」(文化出版局)、「ミッフィーの これ なあに」(講談社)、「ねぇ あそぼ」(こぐま社)など。

※記事の情報は2020年8月現在のものです。