9~11カ月頃

離乳食のあと、母乳やミルクをあまり飲みません

10カ月の女の子です。離乳食はよく食べてくれるのですが、食後に母乳やミルクをあまり欲しがらなくなってしまいました。このまま子どもに合わせていてよいのでしょうか。

お話: 管理栄養士 坂 弘子(さか ひろこ)

食後に水分補給ができればOK。

生後9カ月頃から、離乳食は1日3回になり、食欲に応じて離乳食の量を増やしていく時期に入ります。10カ月の赤ちゃんで、離乳食をしっかり食べて、食後の母乳やミルクを欲しがらなくなったのでしたら、赤ちゃんに合わせ、食後は湯冷ましや麦茶で水分補給をするようにしていってかまいません。

食欲があるのに離乳食の量をあえて減らし、食後に母乳やミルクを与える必要はありません。離乳食は、軟飯・パン・麺類などの炭水化物源、魚・肉・大豆製品・卵・乳製品などのたんぱく質源、野菜・果物類の食材を組み合わせたものにしましょう。

食後以外の母乳やミルクは飲ませてあげて。

ただ、完全に授乳をやめるにはまだ早い時期です。食後に母乳やミルクを飲まなくなっても、1歳頃までは朝起きたときや夜寝る前など、離乳食とは別に飲ませてあげましょう。母乳なら欲しがるだけ、ミルクなら1日2回がめやすです。

1歳過ぎる頃からは、食事を1日3回、そのほかに1~2回の補食(間食)を必要に応じて食べさせます。食事と間食で足りているようならば、母乳やミルクはやめていってかまいません。母乳やミルクの量が少なくなったら、乳製品として牛乳やプレーンヨーグルトを1日に200~400ml(g)食べさせると栄養バランスがとりやすくなります。

※記事の情報は2021年4月現在のものです。